ライトの選び方
毎夜、ツール・ド・フランス視聴のため時間が無く更新出来ませんでしたが本日は休息日のためいまのうちに更新します。
今回はライトの選び方。
スポーツバイクには基本、ライトが付いていません。
そのため自分で選んで取り付けなければならないのですが街を走る自転車の無灯火の多いこと。
まず声を大にして言いたいのが無灯火は絶対にやめて下さい。
自分からは前が見えるから大丈夫ということではなく周りから見たら無灯火自転車はステルス爆撃機のようなものです。
特に濃淡系のフレームカラーの場合、全く視認出来ず気付いたらぶつかる手前という事が多々あります。
車のライトで逆光になっていると尚更目視しづらくなります。
自転車のライトは他者に自分の存在を知らせる物。
そう考え、必ず取り付けるようにして下さい。
さて、本題のライトの選び方ですが、最初に分かりづらい明るさの単位について。
最近は各社単位を統一しつつありますが、大方、「ルーメン」「カンデラ」「ルクス」という単位を明るさの目安として表示しています。
少しややこしいので簡単かつおおまかにご説明します。
ルーメン → 光源自体から発せられる光の強さ
カンデラ → 光の照射角を加味した光の強さ
ルクス → 照射された物体を照らす光の強さ
だいたいこんなイメージです。
例えるならかめはめ波の手元の明るさがルーメン、飛び出た気の筋の明るさがカンデラ、敵にぶつかったところの明るさがルクスといった感じです。
ご理解頂けたでしょうか?
当然、この数字が大きいほど明るいということになりますが、明るいものは当然高くなります。
また、電池の消費も速くなり、乾電池式の場合、しょっちゅう交換しなければならないのでランニングコストがかさみます。
盲点としては電池が減るほど当然明るさも落ちてくるので電力消費が激しいライトは初期スペックが高くてもあまりお勧めできません。
これらを踏まえて自分の使っているライトをお勧めしたいと思います。
と、その前に、LEDライトの大半は点灯ではなく点滅させられるモードがあり、街を走っている自転車でもそのモードで走行している人が多いですが、これは違法な上に対向車から見ると目がチカチカして非常に鬱陶しいです。
余計なトラブルの元になるので必ず点灯モードで走行しましょう。
(他に点灯状態のライトがある場合にポジションライトとして点滅させるのは合法のようです)
VOLT300 (キャットアイ)
300ルーメンの明るさでバッテリー式。
6時間の充電でノーマルモードで約8時間の使用が可能です。
お値段はネット価格で6~7千円前後だったのですが、最近廃盤になったようで若干値上がり気味です。
上位機種のVOLT400の方が安い場合もあるのでそちらでも良いかもしれません。
しかし敢えてのVOLT300推しです。
その理由は、VOLT400は面全体が明るいのですが、VOLT300は照射部の中央に行くほど明るい見え方をするためです。
好みの問題かもしれませんが、自分の感覚としてはこの方が走行中に凹凸を認識しやすいのです。
これはハイモードですが、中心に向かうほど明るいイメージが伝わると思います。
一方、VOLT400。
全体的に明るくて自然な見え方ですが、VOLT300の方が中心が明るく見えますよね?
もちろんVOLT400は400ルーメンのため根本的な明るさの違いもありますが、余程の暗黒地帯を走るのでもない限り300ルーメンあれば困ることはないと思いますし、在庫があればVOLT300お勧めです。
ただ、無理してVOLT300に拘るほどでもないのでVOLT400が安く売っていればそちらで問題ないと思います。
なお、VOLT300も400もバッテリーは交換可能で、上位機種と同一番手のため廃盤になったからといって替えバッテリーが手に入らないという状態には当面ならないと思うのでその点も安心です。
ライトに6千円オーバーはちょっと・・・と感じるかもしれませんが暗いライトでは危険な上にナイトライドする気も無くなってしまうと思います。
ナイトライドは独特の楽しさがあるため是非明るいライトで試してみて欲しいです。
また、自転車から取り外しても、家に帰ったら枕元に置いておいて非常時の緊急ライトとして使用するというのも普通の懐中電灯より明るいのでアリだと思います。
ワンタッチでブラケットから外せるキャットアイのライトはこういう部分でも便利ですね。
最後におまけのアイテム紹介。
ハンドル周りはサイクルコンピューターをつけたりすると結構窮屈になるのですが、ライトをママチャリのようにタイヤ周りに取り付けられるパーツが存在します。
ライトアダプタという名前で、サイクルショップあさひなんかでも売っています。
値段はだいたい1000円前後。
これをホイールのクイックリリース(ホイールの中心にある車体にホイールを固定するネジ)のナットの代わりに付けて、円筒部にライトのブラケットを取り付けます。
これの利点は前述のハンドル周りがすっきりする他に、道路に近い部分からライトが照射されるためより自然な視界を得られ、且つ対向車等にも眩しいLEDの光がダイレクトに当たらないことにあります。
逆に欠点はホイール部に出っ張りが出来るため慣れるまでは走行中や停車時にどこかにぶつける恐れがあることです。
慣れるまでは細い場所のすり抜けなどはやめましょうね。